愛しあっている二人は
黙ったまま抱きあう
愛はいつも愛の言葉よりも
小さすぎるか 稀には
大きすぎるので
愛しあっている二人は
正確にかつ精密に
愛しあうために
黙ったまま抱きあう
黙っていれば
青空は友
小石も友
裸の足裏についた
部屋の埃が
敷布をよごして
夜はゆっくりと
すべてを無名にしてゆく
空は無名
部屋は無名
世界は無名
うずくまる二人は無名
すべては無名の存在の兄弟
ただ神だけが
その最初の名の重さ故に
ぽとりと
やもりのように
二人の間におちてくる
愛しあっている二人は
黙ったまま抱きあう
愛はいつも愛の言葉よりも
小さすぎるか 稀には
大きすぎるので
愛しあっている二人は
正確にかつ精密に
愛しあうために
黙ったまま抱きあう
黙っていれば
青空は友
小石も友
裸の足裏についた
部屋の埃が
敷布をよごして
夜はゆっくりと
すべてを無名にしてゆく
空は無名
部屋は無名
世界は無名
うずくまる二人は無名
すべては無名の存在の兄弟
ただ神だけが
その最初の名の重さ故に
ぽとりと
やもりのように
二人の間におちてくる
PoemWiki 评分
暂无评论 写评论