雨待ち


雨の日
歩道橋の下で
わたしは配達ロボットと一緒に待つ

傘は もう手元にない

誰かに届けるはずの食べ物を
腹の中に隠して
食べ物にも 雨待ちをさせる

R-A-K-U-T-E-N
母は楽天
(母は雨に濡れない)

礼儀として
彼は身分証を見せる
腹に小さな傷口
レーザーで刻まれた番号

彼はわたしの隣に立つ
わたしたちは動かない
言葉も交わさない
雨に更新される 二つのシステムのように

シュッ——シュッ——シュッ——

わたしは去るのか
また戻るのか

この歩道橋は
来年もあるのか

彼の次世代
わたしの次世代
別の雨の中で
幼馴染になるのだろうか

20260106

本作出處:日本現代詩人會(JPA)第40期投稿作品選評  佳作(和田まさ子 选)


作者
花椒花椒

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