朝です


寝床の中でまずのびをします
むっくり起き上がります
おしっこします
新聞を取ってきます
私は微小なパワープラントです

散りかかる落葉の力
むずかる幼児の涙の力
遠ざかる口琴の響きの力
何気ない句読点の力
おはようの力

見えないマトリックスが
微小なパワーをむすびつけます
私もそのむすび目のひとつです
テーブルの上に地球が載っています
私は地球と睨めっこです

人参ジュースを飲みます
デスクトップのスイッチを入れます
しばらくぼんやりします
思いがけないコトバが浮かびます
こんなふうに 水泡のように


作者
谷川俊太郎

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